雅希の徒然日記? 三寒四温だって言ったじゃないか…
日々の事柄や、ゲームでの徒然を語ったり語らなかったり。(マテ
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三寒四温だって言ったじゃないか…
2007-03-21 Wed 03:35




どこが三寒四温なんだ。
寒すぎて、常に指先が紫になってるよ!(怖

っとまぁ、ひどく八つ当たり気味です最近。


寒くて寒くて、夜になると大抵感覚が無くなり、寝るころには冷えておなかが痛くなりまs(マテ



Roは、スナが77歳になりました。
確かに棚は美味しいし、誘ってくれると嬉しいね。

待ち時間さえなければ!(ぁ


普通の狩も好きよ?
でも一番好きなのは、露店を作る瞬間と商品が売れた瞬間(’’*










――1つだけ、願いを叶えよう
  ただし代償は……お前の命だ。

ソイツは、綺麗に笑って残酷にそう言った。





【願い事、1つだけ】





パタパタと、風になびくカーテンが少し鬱陶しく感じる初夏の夕暮れ。
志乃の前に1人の男が立っていた。

夕焼けの、オレンジ色が支配するこの部屋で
暖かかくも、穏やかに微笑んで。
ただじっと……先ほどの返事を待っていた。


なぜ、何処から、貴方は……?


疑問は尽きることなく浮かんでくるが。
志乃は少し乾いた喉を震わせ、小さく小さく呟いた。


「なら…愛を頂戴。私を愛して」


静かに、くっきりと
その言葉が狭い室内に木霊する。
男は小さく納得すると、少女のそばまで歩み寄り――ゆっくりと顔を近づけてきた。

「それは、肉体的にか……?」




ガコンッ




鈍い音が部屋に木霊して、志乃は忌々しそうに男を睨む。

「ふざけた事言うと殴るわよ?」
「――既に、物を投げてるじゃねーか」

己に投げつけられた携帯を手で弄びつつ、男は呆れたように言った。
そんな男の態度に苛立ちつつ、志乃は無言で携帯を返却するように手を伸ばす。
そんな彼女の態度に、男はやれやれと言った感じで伸ばされた手のひらへ、無機質なそれを手渡した。

「あんまり手ひどいことをしてると、壊れるぞ?」
「もう手遅れだもの」

携帯が当たってあろう額を摩りつつ、男が恨みがましそうにそう言うと、志乃は事のほか普通にそう言った。
志乃は、折りたたみの携帯を、無言で開いてみせる。

そこには、少しひびの入った何も移らないディスプレイがあるだけ。

パタパタと靡くカーテンが、オレンジ色から宵色に変わるころ。
志乃は己の格好を見直した。
清潔で簡素なパジャマの下に、グルグルと巻かれたたくさんの包帯。
数々の擦り傷の跡。


「少し前まではこの携帯も動いていたし、とても…幸せだったわ」


ポツリと力なく呟く。
誰に聞かせるわけでもなく、ただ自分が言いたいから言うという風に。


それは、不幸な事故だったのだ。


志乃の家は両親が共働きで、めったに家族全員が揃うことなく。
なのに、その日は珍しく両親が同じ日に休みが取れて、志乃と妹の香乃はとてもとても喜んだ。

せっかく家族が揃ったのだから、遠出をしたいと言い出したのは母。
それならば、車を出して海を見ようと言ったのは父。
滅多にないお出かけに、心から喜んだのは香乃。

もちろん志乃だってとても喜び、カレンダーを見てはその日が待ち遠しかったくらいだ。
なのに――悲劇は唐突に訪れる。
ずっとカレンダーを見つめながら待ち望んだ日。
母と一緒に作った手作り弁当を車に積んで、走り出した朝。
海に着いて、足だけ海水に浸らして笑った昼。
そして……

帰宅途中に、居眠り運転のトラックと衝突した夕方。



助手席に座っていた香乃と突っ込んできた方の後部席に座っていた母は即死し。エアバックが発動したものの、割れたガラスで重傷を負った父もしばらくして2人の後を追った。
1人とっさに母に守られた志乃は、軽症ながらも奇跡的に助かって、こうしてベッドの上で養生してるのだ。



話し終えた志乃はふぅと、小さく息を吐くと。
いまだに己をじっと見つめてる男に向かってこう言った。



「きっと、私はこれから「とてもかわいそうな子」として見られるわ。
 事故に合い、両親を無くしたかわいそうな子ってね。
 けど、それじゃ嫌なのよ。
 可愛そうなのは私じゃない、父さんや母さんや香乃の方」

そこまで言うと、不適に笑って再度口を開いた。

「だから、あんたは私を最後までそんなちっぽけな目で見ないように
 精一杯愛してみなさいよ。
 そうして、私がとても幸せな一生を遂げた後……魂くらいくれてあげるわ」
「それが、お前の願いか」
「そうよ。命を懸けた願いに何か文句ある?」

にっこりと。曇りの無い笑顔を向けた志乃に、男はゆっくりと首を振り
やさしく彼女の頭をなでた。


「お前の願いを叶えよう。
 ――お前は、家族のいる世界への旅立ちを希望すると思ったが。
 これはこれで面白い結果だ」

クスリと笑った男の顔が、少しずつぼやけて見えるように志乃は思えた。
それと同時に、急激な眠気……

「次に目覚めたら、とても大きなサプライズを用意してやるよ」



そんな、言葉を拾った気がする――……




「……ん」

「……い、さん」


「染井さん!」



次に目が覚めたら、やはりそこは簡素とした病室で。
気づくと看護師に名前を呼ばれ続けていた。

「よかった……
 気分は悪くないですか?」

安堵した表情でそう言われ、志乃は小さく首を傾げる。
少し動いただけでズキズキする体は泣きたいほどで、
それでも。痛いという事は生きてることだと実感できる。

「はい、302号室の染井さんです。
 今意識が戻りました……はい、はい……」

院内用PHSで何か確認を取っている看護師にぼんやりと目を向けつつ、別にいたもう1人に、先ほどまで意識が混濁していたのだと聞かされた。


「何か、夢を見てた気がする」


医師に連絡を取った看護師が去っていき、誰にも聞かせることも無く、志乃はそっと呟いた。
あまり内容は覚えてないが、とても大きな決断をした気がするのだ。
そしてそのまま暗闇に身を任せ、再度眠りへとついたのだった。




「染井さん、朝ですよ?」




くすくすと笑う看護師に促されて、志乃はゆっくりと目を開き
カーテン越しの窓から光が漏れ、眩しさに手をかざした。
寝ていたはずなのにまだ寝足りないと訴える体を叱咤して、志乃はゆっくりと体を起こした。

「今日は、染井さんに面会の方が訪れているのよ」

おっとりとそう言った看護師に促され、扉のほうへ視線を向けると
1人の男が立っていた。

「よぉ、志乃」

綺麗な笑みをした男は、志乃の前まで歩み寄るとゆっくり顔を近づけた。
最初こそはきょとんとしていた志乃だったが、コホンとわざとらしく咳をする看護師に気づき、とっさに傍にあった携帯をつかむ。


パシッ


投げつけたそれを余裕の表情で受け取ると、男は楽しそうに言った。

「お前を迎えに来てやったのに、ご挨拶だな」

霞のかかった夢がおぼろげに思い浮かぶが、すべてを思い出す事はできず。
なんとなくあった事があるような男に、志乃は困惑していた。

「あんた誰よ」
「俺か?
 聞いて驚け、俺は――」



初夏の暖かい日差しの中。
小さな一室で再び彼らは語らいだす。

志乃は忘れてしまっているが、男は気にもしていない。

しきりに不思議そうな表情をする彼女に、男は綺麗な笑みを浮かばせて
小さく小さく呟くのだった。

「お前の願いを叶えてやるよ。
 お前を愛し、お前を「かわいそう」にさせない。
 そして――愛を忘れた俺が愛した先に何があるのか、楽しませて貰うさ」

それは、彼女の知らない真実。
命を奪う、悪魔の気まぐれ。





――ひとつだけ、叶う願いがあるのなら、
                貴方は何を望みますか?――





明るいギャグを目指したつもりなんだけどなぁ。
予定は未定って言葉を思い知らされるね。









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