雅希の徒然日記? お題に挑戦?
日々の事柄や、ゲームでの徒然を語ったり語らなかったり。(マテ
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お題に挑戦?
2006-05-21 Sun 04:26


えっと、、、久しぶりにお題をしようかと思いまして。

でも、100は絶対㍉だと思うのでからにしてみました(ぁ


(だって飽きたら虚しいし orz)



って訳で挑戦するは 淋しさで6のお題 という後ろ向けなお題!(ぇー

お題をお借りしたサイトさんは 「 コ・コ・コ 」様です b
(サイト名から飛べるので是非行ってみてくださいなw)

では、頑張ってお題始めます~









05一人ただここにいて


彼女は、ポツリとそこにいた。
いつからいたかは知らない――気づけば、そこにいたのだ。


彼女の傍には、沢山の賑わう人・人・人……
通りすがる人たちは、時に笑い、怒り、悲しみ過ぎていく。
でも、彼女の存在には気づいていない。
見えないのか……感じないのか、何もなかったように通り過ぎていくのだ――


通常なら気が触れそうなその様子。
しかし、彼女は何も感じない――
少し長めの前髪で視界を遮り、ただそこに突っ立っているだけ。
何も見ず、何も聞かず、何も感じず。
ただ、虚ろにその場にいるだけだった。


ふわり――


不意に、彼女の少し長めの前髪が風に遊ばれ……
彼女は嫌が応にも目の前の光景を捉えてしまった。


潰れた車、黒い道路に流れる深紅。
眉をひそめる人々……そして



潰れた車から僅かに覗く白くも紅い腕……

それは、日の光の下とても鮮やかで。
暫く閉ざしていた彼女の心を揺さぶった





03聞こえない声




事故現場と思われる場所に、小さな子供が立っていた。


ぼんやりと、不思議そうに己を見る子供。
眉をひそめては、ヒソヒソと話す流れる人たちをつかもうとしては失敗している子供に、彼女はもう感じないはずの激痛が体を走った気がした。




「ねぇ、パパ……ママはどこ?」



子供は不安気に周りの人たちに呼びかける。
しかし、背景と化したその人達が応えることがないのは彼女が良く知っている。

自分もそうだったのだから――


彼女も最初は周りの人たちに話しかけては、嘆き……そして徐々に諦めては何もかもを見ないよう、閉ざしていった。

自分の声は、人々には聞こえない。
触れることも出来ず、存在に気づいて貰うことさえもできない。


だって、自分たちは……




「おねえちゃん……」



己の思考に沈みかけた彼女に、小さな手が縋りつく。
――先ほどの子供だ。


子供は不安気に瞳を潤ませ、彼女を見つめていた。
しかし、彼女はそれを見ても何とも追わない。
寧ろ以前の己を見ているようで苛立っていた――


「………」
「おねぇちゃん、おねぇちゃん。
 どうして、皆ボクの言葉が聞こえないの?
 どうして、ボクおねぇちゃん以外の人が触れないの?
 どうして……ボク、こんな所にいるの?
 ねぇ――どうして……」



子供の、その言葉が彼女はとても痛かった。
以前感じていた……押さえていたはずの激情が、この子供を通して思い出すかのようだった。



「そんなの……私だって知りたいわよ……」


ポツリと彼女は呟く。
己をつかんだまま離さない子供を切り捨てるかのように。


「私だって知りたいわよ!
 ここは何処?
 どうして、私の存在は誰にも伝わらないの?
 どうして……こんな孤独を感じなくちゃいけないの……?」

言葉は嗚咽混じりとなり、視界は髪ではなく涙で塞がれる。


結局答えは出ぬまま――痛みだけが復元されていく。




02見失った体温



数ヶ月前までは、彼女は普通の女子高生だった。
ジリジリと暑く焼けそうな夏の1日。
少し長めの髪が邪魔だと愚痴りながら、友人達と楽しく道を歩いていた。

「もう、今日の4限さぁ……」
「あーあれはキツかったよねー」

たわいない話題を提供しつつ、耳に入れつつ。
それなりに楽しく日々を送っていたのだ。


その後、自分一人がその輪から外れる事には気づかずに――。



「ぁ、そう言えば!
 今日新譜の発売日だった~」
「あんたもあのアーティスト好きよねー、私はもうちょっと大人し目のが……」
「いーでしょ、別に!
 ついでだからそこのショップで買ってくるねー」


楽し気に弾む会話
にこやかな笑顔

しかし……


「ぇ?
 ちょっと……危なっ……」



急に慌てる友人達の声に振り向いたときには……もう遅かった。

キキィッ――ガシャンッツ

視界に広がるは白いボンネットと青い空。
あまりの衝撃に痛みはなく、ただただ純粋な驚きだけが脳内を支配する。

アァ、ソラガアオイナ――

そう思い、瞳を閉じた次には
もう、己という存在が消えていた……

彼女が立っている傍は深紅の海が広がっており
民家の壁にぶつかったと思われる白い車からは蒼白な男の顔。
そして、ただただ青ざめる彼女の友人達……



彼女は急速に体が冷えていくのを感じた。

季節は、暑い、暑いと感じていた夏の筈なのに。
今は真冬のように寒かった。

本当に寒いわけではない。
あえていえば、先ほどのような火照るような暑さもなく、鳥肌が立つような寒さも無かった。


ただ――認めたくなくて。
笑えない現実を、脳内で寒いと感じらせたのだろう。


「う……そよ」


己に言い聞かすように、彼女は呟く。
直ぐ側にいた、顔面蒼白の友人に問いただそうとして駆け寄る。

「ねぇ、嘘……嘘よね!
 私が……―――なんて……ねぇ……っ」

彼女は駆け寄ることは出来たが、それ以上は何も出来なかった。
するりと友人をすり抜ける自分。
彼女が見えないのか、ただただ蒼白な顔をして涙を流す友人。


「いや……嫌……
 嫌よ、認めない……嫌、嫌、嫌ぁっ」


崩れるように泣いた彼女に誰も気づくことはなく。
蒼白で泣いている友人には手を差し出す人が居た。

彼女は泣いて、泣いて、泣いて……
孤独という名の痛みに耐えきれず、己の感情を閉ざした。
切りたいと思っていた前髪を、視界のフィルターにして……

孤独を閉ざしたのだった――。





06切なさに身を委ねて





呆然と、泣いている彼女を子供は見ていた。
何かを耐えるように、己を抱きしめながら震えている少女。

子供は、思考自体は単調になりがちだがそれでも色々と考えている生き物だ。
誰かが悲しめば、己の行動を顧みるし
分からないだろうと思っていても、実は案外理解している。


「ごめん……なさい」


小さく呟く子供に彼女はハッと我に返る。
視線の先にはシュンとした小さな子供が1人……


彼女より幼く、そして拙い。



普段だったら何もせずとも両親の庇護の元、柔らかく笑っている年頃の子供が、彼女に謝ったのだ。
それが無性にもどかしく……彼女はまた泣いた。

子供が現れるまでひたすら押さえ続けていた感情が、溢れんばかりに狂い咲き
激情に揺れる痛みと共に瞳から絶え間なく涙を流した。


それを見て、さらに子供は言いつのる。


「ごめんなさい」   と――


彼女は再度謝った子供に、力一杯首を横へ振り……
「違うの……」
と、小さく呟いた。


子供が苦しまないよう、極力優しく抱きしめて。


――違うの。
  悪いのは、私なの……
  何も分からないあなたに、八つ当たりをしてしまったの――


そう、懺悔のように呟いた。



ホロホロと、流れる涙はやはり止まらず。
子供が小さな小さな手を賢明に伸ばし彼女の頬へと近づけた。


「あんまり泣いちゃうとね
 おめめが溶けちゃうんだって……
 ママが言ってた。
 おめめが溶けちゃったら、お日様が見えないから笑った方が良いんだって」


慰めようと、母親から教えて貰ったという話をしながら手を伸ばす子供に、彼女はこくりと首を縦に振った。
泣くに泣けないこの子供は、己に言い聞かすように彼女に言ったのだと。
彼女はちゃんと気づいていた。


慰めようとした、伸ばした手は
実は救いを求める手だと、どうして気づかずにはいられよう……





01人波に呑まれて




――ん

――ちゃん……


どこからか、子供の名前を呼びかける声がした。



「マ…マ……?」


ポツリ呟く子供の声。
泣いている彼女には聞こえない。

「どうしたの?」

まだ、目を紅く腫らした彼女が子供に問いかける。
涙は納まったのだが未だに激情は納まらないのか、ゆらりゆらりと瞳が揺れる。
それを子供は、子供ながらの感覚で綺麗だなと思いつつ、素直に呟く。


「ママが呼んでる……」


子供の言葉に、彼女はしばし目を見開くと。
花がほころぶような笑顔を子供に向けた

そして自分で己の涙を拭うと、子供の頭を優しく撫でた。



「そっか……
 君は、まだ大丈夫なんだね」


そう言うと、子供の手を取り、空を見上げた。
彼女にとってはなんの変哲もない青空。

けど、子供にとっては……

「わぁ、大きなお日様
 吸い込まれちゃいそう……」


そう呟くのと同時に、本当に子供の姿は宙へと浮いていった。


――ちゃん、
 ――ちゃん……戻ってきてっ




太陽に近づけば近づくほど、子供を呼ぶ声が大きく……はっきりと聞こえてくる。

もう、彼女と子供とでは触れることも出来ないほどの距離ができていた。

「おねぇちゃん!」

子供は不意に下にいるであろう彼女に呼びかける。
しかし、そこには彼女の姿を見つけれるほど簡素ではなく……

沢山の移動する人という名の背景に潰れた風景しか見えなかった。


沢山の人たちに埋もれる彼女。
もう、顔も姿も確認できない彼女。



その時、初めて子供は涙を流した。
母の声に安心したとか、彼女の姿が見えなくて寂しいといった感情ではなく。

ただ、なぜか涙が出た。


涙が頬から離れたとき。
人に埋もれ、見えなくなっていた彼女の声が聞こえた気がした。


――ワタシヲ、ワスレナイデ――


それが、子供の聞いた彼女の最後の言葉。
人に埋もれながらも、誰にも気づいて貰えない彼女の痛みだったのかもしれない。





04振り向いて誰もいない




交通事故にあった子供が、不思議な体験をして数年が経った。
子供はいつしか少年となり、すくすくと成長を遂げていた。


事故が起きたときには大量出血により生死の境を彷徨っていた子供だったが、今では後遺症もなく元気に遊び回っても支障がないほど回復した。


子供が目を覚ましたとき、両親は涙を流しながら喜んだという。
体中に包帯を巻き、ギシギシと痛むだろう子供は。
起きたときに小さく涙を流した。

「痛いでしょうけど……それが、生きてる喜びよ」

傍にいた看護士は穏やかにそう言って笑った。


きっと、体が痛くて泣いたと思ったのだろう――


けど、本当は違う。
生死の境を彷徨っていたときに感じた、なんとも言い表せないような激情を涙で表しただけなのだった。



しかし、それを知るものはいない。




「ぉーい、置いていくぞ」
「待ってよー」



あの日生きることが選択できた少年は、笑いながら人波を縫っていく。

ザワザワと、人々の会話が溢れるその波に。
不意に懐かしい姿を見た気がした。


――ワタシヲ、ワスレナイデ――


不意に聞こえた小さな言葉。
少年はゆっくりと振り返る……数年前、己が事故にあった場所で。

しかし、そこに誰がいるでもなく。
ただひっそりと小さな花束が置かれているだけだった。

彼の前を走っていた友人が思い出したように少年へ言う。

「そういえば、ここ。
 お前が事故る前にも事故があったらしくてさ――」


友人の言葉が中途半端に耳に入る。
少年は、小さな花束が置かれている場所から目を離さず……呟いた。



――忘れないよ、おねぇさんの事。
  覚えているよ、貴方の激情を……


それは誰に聞かれることもなく。
そして聞かせることもなく。



ただ、姿が見えない彼女の激情を感じるかの如く――涙を流した。



「――おい、どうしたんだよ急に!」
「何でもない……
 ただ、あのときの感情を思い出しただけだから」

涙を流す少年に友人は慌て、そして鞄の中から真新しいハンカチを取り出す。
それを受け取りつつ、少年は人と触れるという当たり前の現実を微かに幸せと感じていた――




忘れないよ、おねぇさんの事。
忘れないよ、あの激情……

いつまでも、いつまでも――








fin









後書き


こんな時間まで何やってるんだ、自分 orz
















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