雅希の徒然日記? 6月なのです。
日々の事柄や、ゲームでの徒然を語ったり語らなかったり。(マテ
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6月なのです。
2006-06-06 Tue 19:48


6月最初の日記(?)です、こんにちは。

6月といえば梅雨……そして雨という事で、題材をラムさんから頂きました(ぉ


うまく応えれるかどうかは解らないけど
とりあえずは浮かんできた話を書こうかと思います。






しとしとと降る雨に
思わず視線は黒い雲へ――

黒い雨雲はまるで心の不安を表すかのように光を遮り
そして過度な恵みを地へと下ろす。



ある雨の日に、彼は傘を差して家を出た。
しとしとと降りゆく雨の下、傘に守られてはいるもののじわじわと雨に浸食されそうだと、彼は思った。

暫く歩いた後、彼は小さくため息を1つ。
シトシトと降る雨の中、自分は一体何をしているんだろう……と
意味もなく思考の波に揺られていた彼は、降り続ける雨の根本を見るべく雨雲へと視線を変えた。

黒い空――雨雲からは一定のリズムで流れる水滴。
ゆっくりと傘に守られていた手を空へ向けた。
ピシャリと冷たい雨は手を通り抜け……地へと染みる。

「まるで、地に還りたがってるようね」

背後から聞こえてきた声に振り返ると、そこにはずぶ濡れた少女が1人。
全身を雨に濡らせ、
彼女の漆黒の髪や、無造作に着られていた服や、雨の冷たさを受け、少し青白くなっている肌からは、ポトポトと水滴が落ちている。
そんな事を気にしていないのか、彼女は迷いのない足取りで彼に歩み寄り……傘をちろりと見た。

「雨は人を介すこともないまま地へと還る。
 今も昔もそれは変わらないというのに、
 人はそれさえも厭い……拒絶しようとしてしまう」

クスリと笑った少女に浮かぶのは。
年相応にはとうてい見えない嘲りの笑み――


直感的に、彼は少女に恐怖した。
たかが小さな子供に過ぎない少女に恐怖する心にとまどいつつ、彼は慎重に言葉を選ぶ。

「けど……今と昔は違う。
 雨だって、今は害のある……酸性雨となり果てようとしているんだ」
「なら……その雨を狂わせたのは、誰?
 己の種族を頂点に置きたがり、そのためには回りの環境を潰すのも厭わない……
 なんて、浅はかで――なんて醜い。
 それがあなた達人間なのだと……気づかないのだから滑稽だわ」

少女の言葉に容赦はなく
じわじわと彼の思考を追いつめる。

少女の言葉に押され、彼の手はカクカクと震える。
その拍子に、手から傘は滑り落ち……彼を雨から守る物は無くなった。


しとしとと降っていた筈の雨は、気づけば本降りへと代わり。
彼女の言葉も彼女の姿も、彼は見えない。
それは雨という牢獄に囚われた者のように見え、彼は震える体を精一杯抱きしめた。

転がる傘は雨にまみれ、彼を守ることを放棄したかのように雨風に誘われて転がる……。
少女はつまらなさそうに彼を見ると、ポツリと言った。



「人が雨を厭うように、私は人を厭うわ。
 まるでそれが自然のように……邪魔な物を排除するようにね」


彼が聞いたのはそこまでだった。
ゆらりと少女の姿が虚空に消えたと思った瞬間――衝撃は来た。



キキィ~~ッツ
    ガシャン――
 




中へと放り投げられる体。
冷たい、アスファルトの香り……

激痛に苛まれつつも、見上げた空は黒い雲……
無慈悲に己の血と体力を奪う雨が変わらず降り続ける。


もう、何もかもを考えるのが辛くなり……彼は意識を放棄した。
それは生の放棄であり……彼の瞳はそのまま開くことはなかった。




「雨の日に、事故があったらしいわよ」
「えぇ、○丁目の交差点でしょう?
 亡くなられたのは未だ若い男性だったみたいで……」
「あのとき、急に雨が酷くなったものね。
 ドライバーも視界の悪さに気づかなかったとか――」

あの日濡れた少女は回りの雑談に耳を傾けることもなくゆっくりと歩く。
あの日、彼と最後に会い……最期を見届ける事もなく背を向けた少女は、雨上がりに光る空を見上げた。


「いずれ雨は地に還る。
 そして人も……
 私も……地へと還りたかったのかもしれない」


地へと還ることができる種族。
己を汚され、生態環境を変えられたとしても彼らを許し己の元へと還らせる大地。
少女は途方もないため息とともに呟いた。

「結局は……
 人と大地は相思相愛である」


と――。






ごめん。
出直してくr




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